葬儀に用いることができる花には、いろいろな特徴があります。例えば、参列者が祭壇に備えるものに関しては献花といい、 1本ずつとって順番に置いていくといったやり方になるでしょう。あらかじめ用意されているものを使用するので、よく考えて用意しておくことが大事です。また、供花と言うものがありますが、これは故人への手向けに贈答する花と言う意味合いがあります。ここに加えて、血縁者や亡くなられた方と特別親しかった人に関しては、枕元に枕花を備えるといった形になる場合もあるでしょう。
少し前から、直葬の葬儀に関して、時代の流れを反映して、増加傾向にあります。これは、通夜、あるいは葬儀をしないままダイレクトに、火葬場へと移して火葬するという葬儀という形です。そして、遺族が値段的なバックグラウンドから選択する場合もあれば、 故人が遺言を利用することによって、亡くなったらしてほしいという考えを残していることもあり得ます。現在のところ賛成の声、反対の声、両方のある方法ですが、 社会の様子からしても、将来的に、増えることになることが考えられます。
家族葬と言いますのは、近親者だけで行われる葬儀を意味し、密葬と言われていることもあります。しかしながら正しくは、密葬にあたってほとんどのケースで親族のみでお別れをして火葬というスタイルが多いです。そういうことから直葬ともいわれています。それから、後日、本葬式を実施しますので、本葬式を行わない家族葬とは区分されています。家族葬は、様式、あるいは宗派などはとりわけルールがありませんので、オーソドックスな葬儀の様に、各宗教、宗派の聖職者も参入しての葬儀というものになります。
最近は宗教的な儀式を何も行わずに火葬だけを行う人が増えています。火葬のみの葬儀は直送と呼ばれており、都市部を中心に増加しています。昔のようにたくさんの人が参列し、祭壇や棺、霊柩車などあらゆるものが派手であれば立派なお葬式だとされる時代は終わったようです。今は参列者に気を使うよりも、亡くなった家族と最後に時間をゆっくりと過ごすことを重視する傾向があります。そのため、儀式の内容よりもどれだけゆっくりとお別れができるかということがポイントとなっているようです。